2007年3月 5日 (月)

「グーグル八分とは何か」を読んだ

20070305 1月にNHKで放送された「"グーグル革命"の衝撃」を観て,Googleが検索結果を恣意的にコントロールしているのを知ってビックリしました。中国版Googleを使って"天安門"で検索しても「天安門事件」は出てこないんだそうです。中国政府の要請を受けてのことらしいんだけど,これは"検閲"じゃんか。
 番組の終盤で,Google社内にある,社員が自分の夢を自由に書き込むホワイトボードが映され,その中に「グーグル政府」とか「グーグル通貨」とか「株式市場をコントロールするぞ」なんてバカなことが書き込まれてるのを見て(ココで見られます。真ん中あたりに赤い字で「Google gov.」って書いてありますよ),「ハァ?何様だと思ってんだ!明日からYahoo!にしよっと」なんて決意したのですが,まあ実は思っただけです(^^;)

 で,この本を読んで「グーグル八分」って言葉を知りました。日本版Googleでも検索結果がコントロールされていて表示されないことがあるんですね。そりゃイカンだろー,たかが検索エンジンのくせしてー(怒)
 この本の中では,どうして検索結果から"八分"にされることになったのかが,いくつかの事例についてしつこく調査されています。
驚いたり,怒ったりしながら「表現の自由とは何か」,「民主主義とは何か」について深く考えされられました。
「民主主義」を学習するにあたって,これほど良質な教科書はないのではないか,とさえ思いました。ぜひ手に取ってみてください。
 特に心を動かされたのは,社団法人日本図書館協会図書館の自由委員会」副委員長に対するインタビュー記事。「図書館の自由に関する宣言」って,近所の図書館のカウンターの壁に掲げられてるのを見たことがあるんだけど,どこだったっけな~?あれって格調高いよなあ。

 この本を読んで分かったことは「Googleはガキだ」ってことです。ガキに世界を支配されてたまるか。

【関連リンク】
グーグル八分対策センター
悪徳商法?マニアックス

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2006年8月15日 (火)

「誰が教育を殺したか?」を読んだ

20060815 教育問題について深い洞察力と鋭い筆力を持った夏木 智という批評家をご存知でしょうか。
 ぼくより3歳年上の現役の県立高校数学教師,夏木氏の著作に出会ったのは今から14年前,「誰が学校を殺したか」が出版されたときでした。
 学校が機能不全に陥らざるを得ないその構造と世間のメンタリティの在りようを論理的に解き明かし,「エゴイズムのディレンマ」という本質的な問題にたどりつく目の覚めるような展開に強い衝撃を受けると同時にもやもやしていたものがスッキリ見えてきた気がしました。
 この著作の射程は14年後の今日にも十分届いており,まったく色あせることはありません。(逆に言えば14年前に指摘されていた問題が手つかずのまま放置されてきた,ということだ)

 その夏木氏がこの夏,「誰が教育を殺したか?」という本を出版したことをAmazonからのメールで知り,さっそく読んでみました。
 14年前に比べると,やや人間が丸くなったような印象(笑)を受けましたが,論理的でクールな筆致は相変わらず。これはオススメです。
帯にも書いてある「学校を変えるための12の提言」のうち,特に次のものに溜飲を下げました。

1.部活動を学校から切り離せ
6.教員採用試験において学力を重視せよ
7.教員に残業手当を支払え
8.官製研修・研究指定校をなくせ
10.文科省の官僚に学校での研修を義務づけよ

現場感覚に裏打ちされた,この貴重な提言に文科省も耳を傾けるべきですな。

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2005年10月 4日 (火)

よくわかる相対性理論の基本

20051004 僕が自宅サーバで開設してるサイト物理おもしろ.COMからリンクしているアインシュタインの相対性理論 TACラボの水崎 拓さんから 標題の著書をいただきました。
 相対論の啓蒙書はたくさん出版されていますが,たいていは食い足りないものばかりで,結局は「分かったつもり」になれる程度のレベル。
でも,この本は大切なところをごまかさないで,しかも高校程度の数学できちんと説明してるところがすばらしいと思います。これからじっくり読んでみます。
水崎さん,どうもありがとうございましたm(__)m

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2005年7月15日 (金)

本日発売!「のらねこ先生の科学でいこう!」

20050715carcos2
ついに発売日となりました。(↑クリックすると拡大表示)
仕事帰りに本屋に寄ってみると,ちゃんとあるじゃないですか。アタリマエか。
よっしゃ,そこらじゅうの本屋を回って「平積み」にしちゃうぞ~(笑)

7月14日の朝日新聞に広告が出ましたが,21日の毎日新聞でも広告を打つ予定だそうです。
ご購入はお近くの本屋か,日本評論社のページか,Amazonでどうぞ♪

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2005年7月10日 (日)

7月15日発売!「のらねこ先生の科学でいこう!」

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 今日,日本評論社の編集者から「のらねこ先生の科学でいこう!」の見本をいただきました。
岐阜物理サークルで,この本の編集にとりかかったのが8年前。
当初予定していた出版社が廃業してしまい頓挫してたのですが,ついにここまでたどり着きました。
なんだか8年越しの恋が実ったような気分(?)です。

カバーの帯に書かれた「推薦のことば」を紹介しましょう。

のらねこさんは不思議だな♪
"科学ひろば"で,のらねこ先生とおもちゃを物色している私たちとのやりとり。
「先生ですか?」「」いいえ,ただの母親です」
・・・すると急に目を輝かし
「ただのお母さん達ですか!」と嬉しそう。
「???」・・・
4年後,のらねこさんは台風の中,実験道具をどっさり積んで200キロの道を静岡に来てくれた。
目からウロコ,目が点!の親と子。
会場いっぱい溢れる笑顔。
のらねこさんは何を想い,なにを探しているのだろう? (静岡自然を学ぶ会 池上理恵)

7月15日(金),全国の書店にならびます。ひとつよろしく。

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2005年6月16日 (木)

小中陽太郎氏に「営業」する

20050615 昨夜,行きつけのJAZZバーへ入ったら,キープしてあったジャックダニエルズのボトルを持ったマスターが寄ってきて,こう囁きました。
「あそこにいる人ご存じですか? 小中陽太郎さんですよ」
店に入って,カウンターに寄りかかって携帯電話をかけてる紳士を見たとき,どこかで見たことのあるおっさん(失礼)だなあと思ったんだけど,そうか,そうだったのか。
 彼はいま,大学教授をしてるようで,大学の先生や出版社の編集者など5,6人で飲んでました。しばらくするとそのグループの1人がピアノの前に座り,若い女性がクラリネットを手に立ち上がり,店のマスターがギター(フルアコ)を取り出してきてジャムが始まりました。これがまたJAZZYですっごいカッコいい♪ チャージも払わないでこんな演奏を聴けるなんてラッキー(^-^)
あのピアノのおっさん,深町 純じゃないかしらん?と思って,ギターを置いてカウンターの中に戻ったマスターに聞いてみました。クラリネットとピアノの演奏は続いています。
「あ,あの人はヤマハの部長さんですよ」
なんだ,残念。深町純がタダで聴けるわけないよなあ。でも,部長さんのピアノもなかなかイカしてるよん。

 小中陽太郎氏もノリノリで,ヤマハが開発した超ミニサイズのハーモニカをソウルフルに(?)聴かせてくれました。
拍手の後,マイクを持って,
「先日,ラメール母って本を上梓しましてね。それが今度ミュージカルになるんですよ」
と,チラシを配り始めました。店には彼らを入れて3グループくらいしかいないんですけどね。
僕にもチラシをくれたので,お返しに(?)たまたま持っていたのらねこ先生の科学でいこう!のチラシをあげました。
「へえ,日本評論社ですか。・・・のらねこ先生・・・。大学の先生ですか?」
「いやいや,高校で物理を教えてます。共著なんですけど,よかったら買ってくださいね」
「はい,あなたのお名前は何ておっしゃるんですか?」
とまあ,こんな具合にいろんなとこで営業してます。ははは。
昨日,日本評論社のこれから出る本のラインナップにも掲載されたようです。みなさん,よろしくね。

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2005年6月12日 (日)

「のらねこ先生の『科学でいこう!』」最終校正

20050612 以前紹介した僕たちの本の刊行もいよいよ来月に迫り,今日は最終の校正作業でした。
 長い時間をかけて共同で作ってきたものですから,かなり良いデキだと自負しています。
←コレが出版社(日本評論社)が作ってくれた書店配布用の宣伝チラシです。(クリックすると拡大表示)

「のらねこ学会のサイエンスショーを紙上で再現。 楽しく本質をつく実験を,母親たちのサークルでも行えるようノウハウを伝授」

なんて書かれてます。うまいこと書きますな~(^-^)

 調子に乗って,↓出版記念特設サイトまで作ってしまいました。
http://straycats.net/kagaku_de_ikou/wiki.cgi
ココで宣伝チラシのPDFもダウンロードできます。印刷して住所氏名を書いて書店に持っていくと予約できますよ,ははは。

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2005年5月 5日 (木)

出版間近!「のらねこ先生の『科学でいこう!』」

20050505 今日は岐阜物理サークルで作っている本「のらねこ先生の『科学でいこう!』」(7月下旬に日本評論社から刊行予定)の編集会議がありました。
初稿ゲラが1/3ほど送られてきたので,みんなで集まって校正作業を行ったのです。
よくある実験本とは一味違う,ユニークな本になりそうです。
こういう"自らの意思でやる仕事"と"仲間"があるから,なんとか生きてられるって感じですな(笑)

 話は違うけど、JR西日本の「事故に遭遇しながら救助に当たらせることなく出勤を命じた上司とその指示に"素直に"従う部下」,「事故を知りつつボーリング大会+飲み会をしてた懇親会」などが厳しく批判されています。
それはもちろん当然のことなんだけど,組織が大きく,しかも労務管理が厳しいと多かれ少なかれ社員は思考停止してロボット化するものなのだろうと思います。
勝手に動いて失敗すると査定に響くけど,上司の命令なら失敗しても上司の責任だしね。目の前で人が死んでてもいつもと同じ行動しかできないんだから驚くべきことだけど。

 でも,それは学校も同じで,東京都みたいに君が代問題などで教員を締め付けているとそのうちとんでもないことになるだろうと思います。
 自らの良心に従って不起立を貫く教員を処分してるうちに,上司の命令にはよく従うが、命令がなければ教員として人間としてするべきことを何もしないという人ばっかりになっていくはずです。石原もそれくらいのこと気づけっての。まあ所詮,二流小説家にすぎないから無理なんでしょうな(笑)
 学校で子どもがいっぺんに100人も死ぬようなことはないから誰もその問題に気づかないかもしれませんが,教員も徐々にJR西日本社員化してますぜ。
 あなたの会社はどうですか? あなたはJR西日本社員と違って"自らの判断で"行動できますか? ほんとにできる? 会社の不正に目をつぶってない?

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2005年2月21日 (月)

教育観が貧しすぎるぞ

20050221 「希望格差社会」(山田昌弘 著)を読みました。「この程度のことなら,普通の教員は誰でも気がついてるぜ」ってのが正直な感想です。
でも,この本が売れるのは悪いことではありません。ぜひ手にとって,ミもフタもないこの現実を知るべきです。
 ただ,教育について書かれた部分でちょっとひっかかることがあったのでコメントしておきます。

教育は,子ども(とその親)にとっては,何より「階層上昇(もしくは維持)の手段」であり,社会にとっては「職業配分の道具」なのである。  (中略) この教育を受ける側の欲求や,社会全体の要請を無視したまま,「教育は全人格の発達である」,「一生涯学ぶことはすばらしい」といった耳ざわりのいいことばだけが唱えられることが,日本の教育問題に関する議論をややこしくしている。
 「教育を受ける側の欲求や,社会全体の要請」を無視するわけにはいかないから,僕たちは実際に「生徒達をその能力に応じた進路に振り分ける」という仕事をしています。 しかし同時に,山田氏の言う社会の「リスク化」や「二極化」にとっくの昔に気がついている僕たちは,そういう世の中だからこそ,(山田氏の言を借りれば)「人格の完成とか,学ぶこと自体が楽しいとか,文化の伝達など」が教育の重要な目的として再浮上してくるべきだと考えています。  これが抜け落ちたら,僕たちはこの階層化社会における単なる「手配師」に過ぎないじゃないですか。  山田氏の
知識などは,公的学校以外の場でいくらでも学べるし,学校の中で知識を教えなくても,学校教育システムは機能するのだ 
などというセリフにいたっては「あんた,ほんとに大学人か?」と言いたくなりますね。 この人こそ「つめ込み教育」の被害者なのかもしれないけど,教育観が貧しすぎますね。「教えることの復権」(大村はま・苅谷剛彦・苅谷夏子)を読んでみるといいと思うぞ。

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2004年5月16日 (日)

編集会議

editorial_meeting.jpg岐阜物理サークル日本評論社から出版予定の本,「のらねこの挑戦2(仮題)」の編集会議がありました。
発刊予定は来年ですが,編集作業も佳境に入ってきた感じ。
各人が書いた原稿をみんなでしっかり検討するので時間がかかるけど,これがなかなか楽しく充実した時間です。
普段は学校で「やらねばならぬ仕事」ばっかりさせられてますが,一方でこういう「やりたい仕事」があるってことは幸せです。
来年の発刊をお楽しみに♪

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