2007年2月14日 (水)

取り替えのきかない生命

 安倍晋三が,線路内に入った女性を助けようとして電車にはねられ死亡した宮本邦彦巡査部長の遺族に弔意を伝えたんだそうです。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/39122/
13日の閣僚懇談会では

「危険を顧みずに人命救助に当たった方を首相として、日本人として誇りに思う」
「『生命の危険を伴う公共の業務に従事し、その職に殉じた者』として緊急叙勲に値する」
と述べたそうです。
 安倍に言われると,「彼を見習って,国民の皆さんもお国のために死んでください。靖国に奉ってあげますよ。もちろん私も参拝してあげますから安心してください」って言われてるみたいで嫌な感じ。
 呆れたことに安倍は弔問後,記者団とのやりとりで,当初,宮本巡査部長の名前を「みやたさん」と間違え,その後「みやけさん」と二度繰り返す場面もあったそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=8A1wiSx3P_4
 「馬脚を現す」とはこういうことを言うのでしょうね。亡くなった宮本さんは,彼の家族にとってはかけがえのない息子であり,夫であり,父なのです。しかし,安倍にとっては警察官や自衛隊員などはいくらでも取り替えのきく将棋の駒のひとつにすぎないのでしょう。このようにして亡くなった人の名前を間違えるというのは,そう受け取られても仕方のないことなのです。
 そういえば,いま自衛隊員になろうとする若者が激減してるようで,地方本部のリクルーターがやたらに僕の学校にもやってきます。応募すれば誰でも受かるんじゃないかな。
安倍は宮本さんのご子息に向かって,
「お父さんを見習って頑張ってください」
って言ったらしいけど,愛国心あふれる自民党議員の皆さんは,ご自分の子どもを積極的に入隊させたらいかがでしょうかね。
 以前,東京の街中で包丁を振り回してる男を警察官が取り囲んでたとき,激昂して向かってきた男から逃げた警察官に対して自民党のじいさんたちが「逃げるとは何事か!」って怒ってたけど,ほんと国民の生命をなんだと思ってるんでしょうな。


 

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2007年2月11日 (日)

焼け跡から生まれた憲法草案

20070212 2/10(土)NHK教育テレビで放送されたETV特集焼け跡から生まれた憲法草案」を観ました。
 憲法学者の鈴木安蔵をはじめとする在野の学者やジャーナリスト7人で作った「憲法研究会」が1945年12月に発表した「憲法草案要綱」は日本政府の憲法問題調査委員会案を蹴っ飛ばしたGHQが大いに着目・評価し,新憲法草案の下敷きにしたと言われるものです。
 主権在民・象徴天皇制など,現憲法の根本原則を示した画期的なこの草案がどのように生まれたのか,丁寧な取材で明らかにされていく,たいへん良質な番組でした。(ぜひ再放送してほしいですな~)
「GHQの"押しつけ憲法"だから"改正"しなきゃ」などと言ってる自民党のバカどもに観せてやらないといけませんね。
そういえば鈴木安蔵は1947年に雑誌の対談でこう言ってたそうです。
「日本では議員の素質が比較的低く,責任の自覚もない。新憲法は国会中心主義というけれど,官僚が今までとあまり違わない勢力をふるうのではないか」
まさにその通り。知性も能力もない二世議員・三世議員はすぐ辞めたほうがいいぞ。

「なんてドラマチックなんだ。映画にしたらきっと良いものができるぞ」と思ってたら,すでに作られてるみたい(^^)→「日本の青空」(大澤 豊 監督)
3月以降,自主上映が始まるそうです。これも観たいなー。

【関連エントリー】池田香代子さんの講演を聴いてきた

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2006年11月 3日 (金)

高橋哲哉氏の講演を聞いてきた

20061103 憲法公布60年の今日,「憲法9条は変えたらあかん 岐阜のつどい」という集会に参加し,高橋哲哉氏の講演を聞いてきました。
聴衆は1200人ほどでホールはほぼ満席でしたが,年配者ばかり(60~70代が中心か)でした。護憲派がこの年代にしかいないとしたら,日本の将来は真っ暗ですなあ(^^;)

 高橋氏の講演は「これからどうする?このニホン」と題し,教育基本法"改正"・憲法"改正"・靖国問題等の動きを取り上げながら,この国がどこへ向かおうとしているのかをすっきりと概観できるものでした。
それにしても,必修科目未履修問題やイジメ自殺事件を追い風に(?),今国会で教育基本法"改正"に突き進もうとしている安部普三って,若いくせにどういう教育受けて育ってきたんでしょうかねえ。
あ,家庭教師の平沢勝栄にくだらねーことを吹き込まれたのかな。お坊ちゃん育ちはダメだね~。

 前の天皇がA級戦犯合祀に怒って靖国参拝を取りやめたらしいってスクープをナショナリストたちが利用し,靖国"神社"から切り離した追悼施設(麻生太郎が言ってるようなやつ)にして,現天皇に参拝(神社じゃないから"参拝"じゃないか)させようとしてるって話は,「やっぱりな~」って思いました。要するに"新"靖国を作ろうとしてるだけだもんな。
自民党の年寄り連中は「靖国"神社"じゃなきゃ意味がない」なんて言ってる(ある意味,バカですよね)ようだから,しばらくは大丈夫かもしれないけど,このトリックに引っかからないようにしないとね。

ネット上でこんな講演記録を見つけました。2年前だけど,だいたいこんな感じの講演でした。



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2006年5月 4日 (木)

池田香代子さんの講演を聴いてきた

20060503 昨日,「5・3憲法記念日 岐阜県民のつどい」っていう集会に参加し,池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家・口承文芸研究家)の「世界がもし100人の村だったら」と題された講演を聞いてきました。
演題にもなっている「世界がもし100人の村だったら」や「やさしい言葉で日本国憲法」で有名なかたですが,僕が初めて買った本は都市伝説(現代伝説)のアンソロジー「ピアスの白い糸」や「走るお婆さん」で,むしろそっち方面で注目してた人でした。一般には知られていませんが(笑),僕はコアな都市伝説マニアで民俗学にも深い関心を寄せています。特に岐阜発の都市伝説「口裂け女」についてはちょっとうるさいのだ。(聞きたくないですか,そうですか)

 ですから,その池田香代子さんが「世界がもし100人の村だったら」を書いて話題になったとき,ちょっと意外な感じがしたのですが,そのあたりの話も聴けるのかなと期待してこの集会に参加したのです。
池田さんはeメールで広がったこの作品(?)を「これは現代民話だ」と感じたんだそうです。確かにeメールで微妙に変容しながら人から人へ伝わるハナシは「口承文芸」ですよね~(^-^)
 その後,「100人村」を音楽で表現したいという人が現れ,CD化されたのですが,その1曲目が「イマジン」だったんだそうです。それを聞いたある人が「これって日本国憲法じゃん」って言ったり,「うちの本棚では『100人村』を憲法の隣に並べてます」なんてメールをもらったのがきっかけで作ったのが「やさしい言葉で日本国憲法」。へ~,なるほどねー。

 池田さんは英文の日本国憲法を新訳するにあたって,相当に勉強されたようです。
面白かったのは,
「『押しつけ憲法だ』なんて批判がありますが,それはまったく的はずれです。GHQは日本国憲法を作るに当たって鈴木安蔵さんの憲法研究会が1945年12月に発表した憲法試案「憲法草案要綱」を下敷きにしたんです。いま,国立国会図書館のホームページで紹介されてますからぜひ見てみてください。永田町の政治家も,すぐ裏にある国会図書館で勉強してきてもらいたいですね」
って話。
リンク先を見てもらえば分かりますが,確かにこれは「オリジナル原案」といってよいものです。そうか,そうだったんだ。

 ユーモアあふれる楽しい講演でしたがここに全部を採録するわけにもいかないので,ちょっと探してみたら見つかりました。ココとかココに書いてあるようなことが講演で話されました。ぜひ読んでみてください。
そうそう,池田さんの言葉で特に印象に残ったものを紹介しておきます。

私たちは微力ではあるが無力ではない

これはいいですね。どっかで使ってやろっと(・∀・)

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2005年2月11日 (金)

斎藤貴男氏の講演会

20050211 今日は,ジャーナリスト斎藤貴男氏の講演会に行ってきました。
カルト資本主義」,「非国民のすすめ」,「機会不平等」等の著書を読んで,僕とタメ歳であることもあって関心を寄せていた人です。
教育,福祉の問題から政治,経済,労働運動まで徹底した取材でそのウソと欺瞞を暴いていく仕事ぶりは,ちょっと鎌田慧っぽいかも。
僕にとってこの人はちょっとしたマイブームなんだなあ(^^)

 90分の講演はNHK番組への政治介入問題から入って,どうしたらこういう絶望的な世の中の流れを食い止められるのかという話までまさにテンコ盛り。
著書を読んで知ってた話も多かったけど,教育問題に関わってひとつ紹介しておきましょう。

「昨年の2月に超党派の議員連盟『教育基本法改正促進委員会』の設立総会で民主党の西村真悟議員がこう挨拶しました。
『なぜ教育基本法を変えなければいけないのか。お国のために命を投げ出す人間を育てるためである』
と,こう言ったんですね。ところがこれを報じたのは全国紙では朝日新聞だけで,しかも朝刊第4面の小さなベタ記事でした」
 この話は恥ずかしながら知りませんでした。ちょっと前なら大問題になってたはずなのに,いまだに西村真悟は堂々と衆議院議員を続けているようです。エラそうなこと言うなら,自分の子どもを自衛隊に入れてサマーワへ送れよな。

【参考リンク】 「あらしのよるに」と、お国のために命を投げ出させる教育改革(あさひかわ新聞)



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