県立校でも裏金、備品購入や飲食に充てる 岐阜県裏金(asahi.com)
県立高や養護学校でも裏金作り、30校で9百万…岐阜(読売新聞)
特集「県裏金問題」(岐阜新聞Web)
不適正資金問題について(岐阜県公式サイト)
驚きました。こんな不正が僕たちの職場(県立高校)で行われていたなんて!
県庁でこの問題が明らかになった時には,「県職員ってなんてバカなことをしてるんだ」くらいの感想しか持たなかったんだけど,よく考えれば県職員は学校にもいるんですよね。
こういう書き方をすると,「教員は県職員じゃないのか」って言われそうだけど,いわゆる「事務方」の職員は教員とはまったく別の採用枠で採用されるのであって,別職種なのです。したがって,事務職員と教員の間には指揮命令系統もありません。(ヒラ教員にとって,職場にいる上司は校長と教頭だけであって,事務長や事務職員は上司でも部下でもありません)
だから,僕たち教員にとっては事務職員は「まったく別の世界を生きているヒト」って見えてるわけ。
また,学校で働いてる事務職員にとって学校という職場は県の「出先機関」のひとつにすぎないのであって,特に学校への異動は「左遷」みたいなものらしいです。逆に県庁(岐阜では薮田城なんて呼ばれてます)への異動は「ご栄転」らしいですね。なんのこっちゃ(^^;)
ところで,報道によると,
会計を担当する事務職員が教員の私印を借りるなどして架空の出張費を請求。現金を受け取って裏金に回す手法が大半だった。
らしいんだけど,僕が勤めてきた学校で,私印を事務職員に貸したことなんか一度もありません。確かに出張旅費請求の書類は事務職員が代行して作って持ってきてくれるからその場でハンコを押してあげるんだけど,僕は一応内容を確認してるしね。いったいどういうことなんだろう?
あと,
裏金は主に学校の備品購入に充てられていたが、懇談会費として教職員の間の飲食などにも使われたという。
についてだけど,「備品購入」については教員じゃなくて事務職員が支払いの手続きを行うから何が行われていても分からないけど,「教職員の飲食」についてはあり得ないことだと思うな。
職員親睦会の費用は給料から天引きされて,それ専用の銀行口座に入れられてるから,ヘンなお金が入り込む余地はないんだよね。幹事は主に教員が年度ごとの輪番で(「今年は英語科の番ね」みたいに)やって,帳簿も教員がつけてるし,当然年度末には会計報告があるからおかしなことは起こらないはずなんだよね。(教員はほんとにマジメですよ)
ひょっとして「事務職員だけの親睦会」ってのがあって,そこで裏金が使われてるのかもしれないけど。(そういう親睦会があるかどうかさえ教員は知らないのです。同じ職場で働いてるのにね)
たぶん,「職員の飲食」って聞いたのを記者が勝手に「教職員の飲食」って書いちゃったんじゃないかなあ。
ともかく,誰がどんなことをしたのか,早く明らかにして該当者を処分してもらいたいものです。はっきり言って迷惑なんだよな。
どこの学校の事務長も「教員はほんとに世間知らずだからな」なんて言うけど,「世間を知ってる」ってのは裏金を作ることだったのか。あきれたもんだ。あー,ほんとに腹立つ。世間の皆さま,頼むから学校事務職員と教員を一緒くたにして見ないでね。