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2024年9月

2024年9月21日 (土)

ATtiny402 + LM35DZ で温度計

202409201

 秋月電子通商でATtiny402の取り扱いが始まったので(1個70円),さっそく買って試してみました。
以前,ATtiny202を使ってみたのですが プログラムメモリが2KBしかなくて,なかなか使いどころが難しいなあと感じました。今回のATtiny402は,2倍の4KBあるので前回できなかった温度計を作ってみることにしましょう。
202409202Attiny402

 まずは,SOP8パッケージのATtiny402を秋月のSOP8→DIP変換基板を使ってDIP化します。

202409204

 前回,Arduino IDEのボードマネージャで「megaTinyCore」をインストールしたので,ATtiny402もすぐに使えます。
温度センサLM35DZI2C接続のLCD1602を接続してスケッチを書いてみます。

Attiny402_lm35_lcd__20240920202901

//温度計 LM35 + I2C_LCD1602
#include <Wire.h>
#include <LiquidCrystal_I2C.h>
#define tempPin A3
LiquidCrystal_I2C lcd(0x3F, 16, 2); //I2Cアドレス 0x3F
float value;
float temp;

void setup(){
pinMode(tempPin,INPUT);
Wire.begin();
lcd.init();
lcd.backlight();
}

void loop(){
value=analogRead(tempPin);
temp = (value*500)/1023;
lcd.setCursor(0,0);
lcd.print("temperature:");
lcd.setCursor(9,1);
//lcd.print(temp);
lcd.print(temp,1); lcd.write(0b11011111); lcd.print("C");
delay(1000);
}

パソコンとの接続にはUSB-TTL変換基板を使って,UPDI(Unified Program and Debug Interface)で書き込むことにします。
Arduino IDEの設定は次のようにして書き込みます。そうすると,こんな小さなスケッチなのにプログラムメモリ4KBのうち86%が使われてしまいました。ライブラリなんか使わないで生でゴリゴリやらないとダメなんでしょうかねw
202409203

ところで,lcd.print(temp) じゃなくて,lcd.print(temp,1) と書いてやると,小数点以下を1桁にしてくれるんですね(小数点以下第2位を四捨五入)。知らなかった :D

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2024年9月17日 (火)

箔検電器を作ってみた

202409181
 箔検電器(leaf electroscope)を作ってみました。
箔(はく)じゃなくて,台所用アルミ箔を丸めて作った細い筒を使ってるから「検電器」か。まあ何でもいいけど。

202409182
 幅20mm 長さ60mmくらいに切った台所用アルミ箔をΦ2.0の細いステンレス線に巻いて筒を作りました。少し唾をつけてやると ほどけてこなくなりますw
真ん中に小さい穴を空けて,回転軸となる細い針金を刺します。
202409183
 薄いアルミ板で筒の回転軸を固定する枠を作りました。瞬間接着剤でくっつけてやれば大丈夫です。

 これをダイソーで買ったガラス瓶に,金属キャップ(上部金属板)・Φ3.0のビス・六角両メネジ等を使ってセットしたら完成です。
金属箔が開くオーソドックスなタイプの はく検電器も作ったことがあるのですが,今回作ったこのタイプの方が動きが良いような気がします。
↓ 動画をご覧ください。

 ところで,上の動画のなかでもやってますが,

負の帯電体を使って箔検電器全体を正に帯電させる

という操作は,高校物理の教科書にもよく載っています。
202409194

 ↑ クリックすると拡大表示されるので,よく見てほしいのですが,

操作② 箔検電器の上部金属板を指で触れると箔が閉じる

ってのを みんなどのように理解しているのでしょう?
「箔のところにある電子が指を通って大地へ逃げるのだ」という説明をよく見かけるのですが,これはどう考えたってヘンじゃないですか? だって下部の箔の方へ逃げてきてる電子が,

『お,上の方に逃げ道ができたゾ。負の帯電体に近づくのは嫌だけど,我慢して上へ移動して大地の方へ逃げようぜ』

などと考えるのでしょうか。そりゃないでしょー。

僕は②で起こっていることを(1)~(3)に分けて,次のように説明しています。
202409195

 指を通って大地に逃げるのは,箔のところにある電子ではなくて,上部金属板の中にある電子でしょう。その結果,一時(いっとき)上部金属板の正電荷は過剰(上の絵では+が8個)になります。でも,すぐに箔の電子が吸い上げられるので,上部金属板の正電荷は元に(+が4個)戻ります。実際には,上部金属板から電子が1個逃げるとすぐに下の電子が1個吸い上げられるってのが繰り返されるんだろうと思います。

これが正しい説明だと思うのですが,このように書いてある教科書は見たことがありません。ネット上を探し回ったらあるのかなあ?

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