反重力? テンセグリティ (Tensegrity)
まずは下の写真をご覧ください。(クリックすると拡大表示されます)
ちょっと見ると,宙に浮いてるように見えませんか?
こういうモノをテンセグリティ(Tensegrity)というんだそうです。テンション(tension:張力)とインテグリティ(integrity:統合)という言葉から作られた造語で,張力のつり合いによって構造が安定する構造システムを指すんだそうです。
これを知ったのは,AliExpressで科学おもちゃを探してるときにこんなものを見つけたからでした。
「これは面白そう(^^)」と思ってさっそく購入。レゴブロックみたいに組み立てる玩具ですが,なかなかよくできています。(下の写真 左)
「これくらい簡単に作れるよなあ」と思って段ボールとタコ糸で作ってみました。(下の写真 右)
ネット検索してみると,いろんな作例が見つかったので マネして材木を使って少し大きいものを作ってみたのが最初の写真です。天板をつけるとテーブル代わりにすることもできて愉快です。
もちろんこれは「反重力」などというシロモノではなくて,高校物理の「剛体のつりあい」学習に最適な教材と言えるでしょう。
下の図をご覧ください。
力のつりあいの式は,mg+T2=T1
力のモーメントのつりあいの式は,L1×mg=L2×T2 となってるんですね。
【注】本当は重心Gは図に示した点の真下の「空中に」ありますが,つまらない質問をしてくる人がいそうなので,物体内に描きましたw
動画もご覧ください。(ShotCutという動画編集ソフトを初めて使ってみました)
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