スターリングエンジン
20年くらい前に土浦工業高校の小林先生ご考案のスターリングエンジンカーを作ったことがあるのですが(この本も参考にしました),調子に乗って走らせていたら壁にぶつけて壊してしまい,そのままになっていました。
授業で生徒に見せるために1台あるといいなあと思って作り直してみました。
20年前に作ったときは熱源としてガスバーナーを使わなくてはなりませんでしたが,今回は気合を入れて作ったおかげ(?)で小型のアルコールランプで動かすことに成功しました。
上記のリンク先にある「スターリングエンジンカー noBBの作り方」に従って作れば大丈夫だと思いますが,ポイントをいくつか書き記しておきます。
ディスプレーサは直径2mmのステンレス棒にスチールウールを巻いて作りますが,試験管の内壁に触れないような太さにしないといけません。10mlシリンジは先端を切り落としてありますが,面倒だったらやらなくても大丈夫だと思います。
最大のポイントは,直径2mmのステンレス棒がギリギリ入って,しかもスルスル抵抗なく動く外径3mmで内径2mm強の真鍮パイプをホームセンターで発見することです。ステンレス棒を入れたときの隙間が大きすぎると,空気が大量に漏れてしまうのでうまくいきません。
2mmステンレス棒をコンロッドにつなぐ箇所には,サトーパーツ端子台から取り出したジョイント金具を使いました。コの字型の金具は,ホームセンターで買った長さ90cmのコの字型アルミ棒を切って作りました。
フライホイールはCDですが,ボールベアリングを使って滑らかに回転するようにしました。クランクピンはCDにドリルで2mmの穴をあけてビスを立ててあります。
では,動画 ↓ をご覧ください。自作の小型アルコールランプで1分程度加熱すれば動かせます。加熱を止めても余熱でしばらくの間 回転し続けます。
| 固定リンク | 0
「高校物理」カテゴリの記事
- 回転式誘導起電機(2025.04.07)
- ウィムズハースト起電機 を作ってみた(2025.04.03)
- 豆電球の明るさで探る「音波の定常波」(2025.02.22)
- 豆電球の明るさで共振周波数を探る(2025.01.05)