« 2022年1月 | トップページ | 2022年7月 »

2022年6月

2022年6月10日 (金)

ローソクで動くスターリングエンジン

Cimg0170
 前回紹介したものより先に作ったのがコレなんですが,このスターリングエンジンはローソクの炎で動きます。
YouTubeで見つけた先人の作例(コレとかコレ)を参考にしました。

 ディスプレーサの動きが見えたほうが教育的なので,シリンダーは500mlのペットボトルを輪切りにして使っています。Cimg0173
 ディスプレーサはスチールウールを切り開いてゆるく巻き直して作ってあります。密度は元のスチールウールとほぼ同じで,量的には6~7割くらいです。動かしてるうちに変形してきてヘンな形になってますが(笑)作ったときは高さ3cm程度の円筒形でした。
これを0.28mmのステンレス線で吊るして上蓋に0.30mmの穴をあけてクランクシャフトにぶら下げています。Cimg0172
 パワーピストンは中村さんの動画をマネしてΦ12とΦ10のアルミパイプを使って作りました。このピストン部分をゴム膜を使ったダイヤフラムにしてる作例を多く見かけますが,やはり本格的なピストンがいいですね。
Cimg0171
 クランクシャフトは何個か作れば熟練してきますから,納得いくまで作り直しましょう(笑)

 ローソクで加熱する部分はアルミ缶の底を高さ1cmくらいのところで切断して,穴をあけた木製台座に接着しています。温度が高くなる部分なので,この耐火パテを使いました。Cimg0174

 では,動画 ↓ をご覧ください。火力が足りないのか,眠くなるほどゆっくり回転します。まあ逆にディスプレーサとパワーピストンの動きの位相差がよく分かって教育的かな?

  

| |

2022年6月 7日 (火)

スターリングエンジン

Cimg0164
 20年くらい前に土浦工業高校の小林先生ご考案のスターリングエンジンカーを作ったことがあるのですが(この本も参考にしました),調子に乗って走らせていたら壁にぶつけて壊してしまい,そのままになっていました。
授業で生徒に見せるために1台あるといいなあと思って作り直してみました。
20年前に作ったときは熱源としてガスバーナーを使わなくてはなりませんでしたが,今回は気合を入れて作ったおかげ(?)で小型のアルコールランプで動かすことに成功しました。
上記のリンク先にある「スターリングエンジンカー noBBの作り方」に従って作れば大丈夫だと思いますが,ポイントをいくつか書き記しておきます。
Cimg0166
ディスプレーサは直径2mmのステンレス棒にスチールウールを巻いて作りますが,試験管の内壁に触れないような太さにしないといけません。10mlシリンジは先端を切り落としてありますが,面倒だったらやらなくても大丈夫だと思います。
Cimg0165
最大のポイントは,直径2mmのステンレス棒がギリギリ入って,しかもスルスル抵抗なく動く外径3mmで内径2mm強の真鍮パイプをホームセンターで発見することです。ステンレス棒を入れたときの隙間が大きすぎると,空気が大量に漏れてしまうのでうまくいきません。
2mmステンレス棒をコンロッドにつなぐ箇所には,サトーパーツ端子台から取り出したジョイント金具を使いました。コの字型の金具は,ホームセンターで買った長さ90cmのコの字型アルミ棒を切って作りました。

Cimg0167
フライホイールはCDですが,ボールベアリングを使って滑らかに回転するようにしました。クランクピンはCDにドリルで2mmの穴をあけてビスを立ててあります。

では,動画 ↓ をご覧ください。自作の小型アルコールランプで1分程度加熱すれば動かせます。加熱を止めても余熱でしばらくの間 回転し続けます。

  

| |

« 2022年1月 | トップページ | 2022年7月 »