ガイガーカウンタ GC10(2)放射線量モニター「GC10 Monitor」
ガイガーカウンタGC10 には外部通信端子がついていて,USB-シリアルコンバータを介してパソコンに接続することができます。
専用ケーブルも販売されていますが,中華製の安いコンバータ
を持っていたので,これを使ってみました。
GC10の電源はパソコンのUSB端子から供給されますから,GC10の9V乾電池は外しておきましょう。
パソコンのUSB端子につなぐとGC10が起動しますから,TeraTerm等の通信ソフトを使って9600bpsでシリアル接続すると,1秒ごとにCPMの値がパソコンに送られてくるのを見ることができます。
PCのキーボードから「stop」とコマンドを送ってやってCPMの送出を止め,下記コマンドで各種パラメータの設定をすることができます。
stop CPM送信を停止する
go CPM送信を開始する
show 設定値を参照する
set 設定値を変更する 書式 set param=値
save 設定値をEEPROMに保存する
設定可能なパラメータの種類
ttc トータル検出数
gms ガンマ線感度係数
atc アラームがONになるCPM値
hvg 電圧調整値
【例】
set gms=200
ガンマ線感度係数を 200 [cpm/uSv/H] に変更
set atc=300
300CPMをオーバーしたときにアラームを鳴らす
set ttc=0
検出数カウンタを 0 にセットする
set snd=off
スピーカーをOFFにする
デフォルトの設定値は次のようになっていました。
gms: 165
atc: 1500
hvg: 55
さて,GC10専用のリアルタイム放射線量モニターソフトGC10 Monitor ってのを作ってくださった方がいらっしゃるので,これを使ってみましょう。
僕の環境(Windows10)だと,VB6のランタイムが必要でした。GC10をパソコンのUSB端子につなぎ,GC10 Monitorを起動すると,GC10が接続されているportを探してくれてCPMとμSv/hのグラフが描かれていきます。CPM値が上がったりするとちょっとドキドキしますが,なかなか面白いですなあ。
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