レンツの法則でコイン飛ばし【改】
拙著「高校物理雑記帳
」のフォロー記事です。
渦巻き状に巻いたコイルに,電解コンデンサに蓄えた電気量を一気に流し,コイルの上に置いた1円玉をレンツの法則で吹っ飛ばす,という装置です。
詳しい作り方は本を読んでいただけばいいのですが,回路に変更を加えました。 本で紹介した回路では,大電流の流れる放電スイッチの内部接点が熱で融けて(?)早晩壊れてしまうという問題がありました。
そこで,40Aまで大電流を流せるトライアックを使って電気的にスイッチを入れる方式にしてみました。
使ったトライアックは秋月電子で売っているこれ(400円)で,下図のようにG-A1に数十mAのトリガ電流を流すとA1-A2間が導通します。 これを使えば,スイッチそのものは安物でOKです。大電流で感電しないように,装置そのものはタッパーウェアの中に入れたほうが良いでしょう。
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コメント
興味深く拝見しました。ぜひ作ってみたいと思います。物理素人ですので,配線がよくわかりません。1.5Vは高圧とトライアック共用なのですよね。タッパの横のスイッチは何の役目?できれば,全体の配線図か裏からなど数方向からの写真見せてもらえませんか。メールいただければと思うのですが。よろしくお願いします。
投稿: 田崎 彰 | 2013年8月 7日 (水) 11:06
田崎さん,コメントありがとうございました。
側面のスイッチは電源用です。
充電用の電源(3V)は外から電源プラグを使って印加しており,トライアック用とは別にしてあります。
ここ↓に別のPDF原稿がありますから参考にしてみてください。
http://physics.atnifty.com/pdf/20050630.pdf
投稿: むらた@のらねこ学会 | 2013年8月 8日 (木) 13:14
早々にありがとうございます。確認ですが,紹介いただいたHPの回路図の630Vからコンデンサまではそのままに作り,上のA1,A2にコンデンサとコイルを直列につなぐと良いのでしょうか。電源は3Vを別に電池ボックスをいれてもかまいませんよね。それから,125V10Aのスイッチは,秋月電子でも共立エレショップでも見当たらないようなので,結局トライアックが妥当なんですよね。長くなりました。教えていただければと思います。
投稿: 田崎 彰 | 2013年8月 8日 (木) 19:13
はい,コンデンサとコイルをつなぐスイッチをサイリスタのA1,A2に換えるのです。
電源は3Vにすると,基板のトランジスタが壊れることもあるようです。定格通り1.5Vにした方がよいかもしれません。
くれぐれも感電にはお気をつけください。
投稿: むらた@のらねこ学会 | 2013年8月12日 (月) 06:08