いまさらゲルマラジオ?【その2】
最終的にはフラフープコイルにたどり着いたのですが,ここまでには色々と試行錯誤がありました。
よく知られたフィルムケースにエナメル線を100回くらい巻いたものをはじめ,いろいろな紙筒で5~6個は作ってみました。
しかし,手近な紙筒を使うとなると,いったいエナメル線を何回巻けばよいのか見当がつきませんよね。
そんなときに役立つのが「ゲルマラジオ設計支援プログラム GRDS」です。
コレを使うとソレノイド(円筒)形だけでなく,スクエア(角柱)形やループ(方形)形状などのコイルでも巻き数を簡単に計算できます。 ←これはガムテープの芯を使ったコイルを設計しているところ。
筒の太さ,線材(エナメル線)の太さ,必要な自己インダクタンスLの大きさを入力すると,あっという間に巻き数と用意すべきエナメル線の長さを計算してくれます。これはスグレモノです(・∀・)
中波ラジオだと,バリコンは260pFくらいのを使うのですが,そうするとコイルは300~330μH程度のLを持ったものが必要になります。このソフトの指示通り作ったらホントに計算通りのLになるのでしょうか。 疑り深い僕は,LCRメータを買って実際に測ってみました。
これは,共立エレショップの通販で買った「ポケットLCRメータ/ELC-100」という製品ですが,安いけどなかなか高性能。
これで今まで作ったコイルをみんな測定してみると,概ね計算通りにできてるみたいです。GRDS,なかなかヤルな~♪
ところで,初心者向けの電子工作の本に,「フィルムケースにエナメル線を100回くらい巻きましょう」なんて書いてあるけど,0.4mmのエナメル線を92回巻いたものは120μHしかありませんでした。これだと中波の下の方に同調できませんなあ。
GRDSで計算すると,330μHにするには167回も巻かないといけないようです。ってか,フィルムケースだと長さが足りなくてそんなに巻けませんって(笑) これはフラフープコイルの次に高性能だった,ダイソーで買ったカゴに巻いたコイル(この方のマネ)。0.6mmのエナメル線を23回巻いて224μHあります。見た目はショボいけど,結構実用になりますよ。
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