歳差運動するコマを真っ直ぐ立て直すワザ
名古屋にこまのおっちゃんという,素晴らしいかたがいらっしゃいます。彼の1時間程度の独楽回しのパフォーマンスは観る人をぐいぐい惹きつけるのですが,物理の教員として「おっ!」と思ったのがコレ(動画)。
扇子の上で歳差運動するコマを「あ~落ちる落ちる落ちる~,立ってちょうだいな♪」と,宙にある糸を引っ張るような仕草で,見事にまっすぐ立ち直らせてしまいます。
もちろん,糸なんかありません。「角運動量と力積のモーメントの関係」という力学法則に則って,コマに外力を加えているのです。
よーく観察すると,おっちゃん側から見てコマの軸が右に傾いた瞬間に扇子を手前にクイッと引いている(コマの足下をすくうような感じ)のが分かります。
歳差運動の仕方から,このコマの角運動量は上を向いていることが分かりますが,このコマの足下をすくうような外力による力のモーメントを加えることによって角運動量の向きを真っ直ぐ上に向けることができるのです。 僕もマネしてやってみました。 →コレ(動画) こまのおっちゃんみたいに一発で真っ直ぐにすることができてませんが,動かし方がぎこちないから分かりやすいでしょ?(^^;)
理論的なことをきちんと書いて,近日中に僕のサイトに載せますからお楽しみに(^-^)
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