Cool Head,but Warm Heart
経済学者マーシャル(ケインズの師)の言葉です。
彼はロンドンの貧民街に学生たちを連れて行き,「この人たちを救うのが経済学の目標だ」と言ったそうです。
今日,僕の学校で「学力向上フロンティアハイスクール事業推進協議会」という会議がありました。
文部科学省の研究指定を受けている県内の6高校(僕の学校以外は"進学校")の代表者が一堂に会し,それぞれの研究の中間報告を行う会です。
県教委の課長(文科省キャリア)もやってきて,各校の代表は「夏休みを10日短縮して授業を行った」,「朝のショートホームルームを小テストの時間にした」,「予備校の講師を招いて授業法の講義を受けた」等々バカな発表が続きました。
僕が「この階層化社会でワリをくっちゃう層であろう私たちの生徒は自尊心を失っています。それを回復することが僕たちの大切な仕事です」と言ったらみんなシラケてました。植木等みたいに「およびでない?こりゃまた失礼しました~」って退場してやろうかと思いましたね。
それにしても,学力観が貧しすぎるんじゃないの? 仕事に追われちゃってゆっくりものを考える余裕もなくなってんのかねえ?
そういえば,文科省キャリアも「学力向上フロンティアはエリート教育のための研究だ」という意味のことを言ってましたなあ。あ,そうなんですか。やっぱり僕たちは「およびでない」わけだ(^^;)
あのさ,「機会不平等」(斎藤貴男著)を読んだらきっと目が覚めると思いますよ,エラい先生方。あ,分かっててやってんのか。そっか~(怒)
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